すぐに答えられる? 攻撃の「理想的なパス」ってなんだろう?

すぐに答えられる? 攻撃の「理想的なパス」ってなんだろう?の画像

サッカーにおいて 「パス」は 必要不可欠。

ボールが 人間より速く走れる(移動できる)特性を 効果的に利用することで、ゲームを有利に運ぶことができる。

「パスサッカー」「パス回し」「パスミス」などからも 連想できるとおり、「パス」の第一印象は やはり、

つなぐ

「パスとは ボールをつないでいくこと」と 一般的に考えられているだろうし、ドリルおじさんも それを間違いだとは思わない。

けれども、

「つなぐのは なんのためか?」

「安全につなぐことが 第一なのか?」

「どのようにつなぐのが 理想なのか?」

を考えないまま プレーしている人が多いように感じられる。なんとなく 意味のないパスをつないでいるように見えてしまうのだ。

攻撃の「理想的なパス」って?

タイトルの質問そのままだけど、はたして すぐに答えられるだろうか? この質問に即答できる人は、サッカーをしっかり考えている人だと思う。

答えられなかった みんなも、このページを読みすすめることで「理想的なパス」とは何か? を 考えるきっかけにしてほしい。

このコラムでは ドリルおじさんが考える「理想的なパス」を紹介してみよう。

これが正解とは言い切れないけど、パスにも優先順位をつける必要がある ことは 確か。なんとなく パスを出していたのでは、チャンスは つかめない!

スポンサーリンク

◇すぐに答えられる? 攻撃の「理想的なパス」ってなんだろう?◇

1.「理想的なパス」の前に「理想的なプレー」

「理想的なパス」の前に、もっと優先しなければならないプレーを確認する。

「理想的なプレー」

全選手が目指しているのは「理想的なプレー」。

その「理想的なプレー」をサポートするために、「理想的なパス」も存在している。この順番(優先順位)を 強く意識してない選手が多い、と伝えたい。

理想的なプレー > 理想的なパス

そして、

全選手の「理想的なプレー」とは 間違いなく、

シュートを決めるプレー

「キーパーとか ディフェンスは 違うでしょ!」

という声が聞こえそうだけど、ドリルおじさんは たとえ キーパーであったとしても、シュートを決める意識が必要だと考えている。

その意識を持つことで、現実的にはキーパーの立場でシュートを狙えないけど 「2番目、3番目の作戦として なにができるか」を 真剣に考えられる。

「シュートを決めるプレー」を最優先するからこそ、味方をサポートするプレーの質も 違ってくるはずなのだ。

「理想的なプレー」「理想的なパス」の 全体像を理解するために、下のリストを確認してみよう。

【サッカープレーの優先順位】

  1. シュートを決めるプレー (全選手の理想的なプレー)
  2. シュートを決めるための「理想的なパス」を 狙う
  3. シュートを決めるための「理想的なドリブル」を 狙う
  4. 上の3つのチャンスが ないときは、
  5. 「理想的なパス」に つなげるための「パス」「ドリブル」を 狙う
  6. 「理想的なドリブル」に つなげるための「パス」「ドリブル」を 狙う
  7. ボールポゼッション(守備的ボール支配)のための「パス回し」を おこなう

チームの全選手が、

「1.シュートを決めるプレー」から判断を始めて、ムリそうならば「2.理想的なパス」「3.理想的なドリブル」を 次に狙う(2.3の優先度は並列で同じ)。

さらに、1.2.3の3つとも チャンスがなければ「2.理想的なパス」「3.理想的なドリブル」につながる「5.6のパス・ドリブル」を狙う。

そのチャンスも ない場合に、

しかたなく「7.パス回し」をおこなう。

この優先順位を 全選手が常に意識していれば、なんとなく パス回しすることは なくなるはずなのだ。

このコラムで取り上げていくのは、上のリスト【サッカープレーの優先順位】の「2.理想的なパス」について。

「1.シュートを決めるプレー」のチャンスがないから、次の作戦として「2.理想的なパス」を狙うという順番を どうか忘れないでほしい。

それでは 本題に入ろう。

スポンサーリンク

◇すぐに答えられる? 攻撃の「理想的なパス」ってなんだろう?◇

2.なぜ オフサイドがあるか考えよう!

初心者に理解させるのが とても難しい オフサイドルール。

しかし 何年もサッカーを続けていると、このサッカー特有の不思議なルールも 当たりまえに感じてくる。

そして 選手自身も「まあ、そういうルールだもんなぁ」くらいに 安易に流して、研究など しないもの。

けれども、

このオフサイドルールが必要になった背景を しっかりと理解すれば、「理想的なパス」の姿も ハッキリしてくる。

オフサイドがないと、もう サッカーは別競技!

オフサイドルールがないと、攻撃陣は どのようなプレーを しかけるだろか?

ドリルおじさんが チーム監督ならば、

相手キーパーの近くに1人、右コーナーフラッグ周辺に1人、左コーナーフラッグ周辺に1人と、最低 3人の攻撃陣を 張りつかせる。

当然、相手守備陣は それぞれに3人を割り当てて 守ることになる。

じつは、その反対の自陣も 同じように 3人対3人(正確には 相手攻撃陣の数だけ)が 張りついてしまうことになる。

オフサイドがなかったら最低3人を相手ゴール前に張りつかせるの画像

そのほかにも いろいろな戦術が考えられるけど、基本は変わらない。相手ゴール近くに 攻撃選手を配置することは、間違いないのだ。

そのことによって、サッカーが つまらなくなるかどうかは断定できないけど、現代サッカーとは 別モノだといえる。

なぜ 3人対3人が 各ゴール前に張りつくことになるのか?

それは 守備側の事情による。

自陣のゴール前では、相手の攻撃選手をフリーにしておくわけには いかない。そんな守備では いとも簡単にゴールを許してしまう。

5人の攻撃陣が張りついてきたら、こちらも 5人で守るしか しようがない。

相手攻撃選手をフリーにしておくわけにはいかないの画像

オフサイドがないと、このような流れは 必然。相手が かけてきた攻撃陣の数だけ、どうしても守備陣を用意しなければならない ゲーム性となる。

この単調なゲーム性を嫌って、オフサイドルールができたかどうかは 定かではないけれど、「あること」を回避(かいひ)するために 守備陣も張りつくしかないのは、間違いないところ。

その「あること」とは、

キーパーと 1対1の場面を 作らせてはならない!

キーパーと1対1の場面を作らせてはならない!の画像

サッカー経験者なら 誰でも知っている一文。この状況を 相手の攻撃陣に作られたら、ハッキリ 守備の失敗なのだ。

2回に1回、少なくとも 3回に1回は ゴール(失点)につながるだろう。だから、しかたなく相手攻撃陣の数だけ 守備陣を張りつかせる必要があるのだ。

オフサイドルールがある 現代サッカーでは、張りつく必要はないけれど…。

オフサイドルールの有無には 関係のない「守備の事情」

オフサイドルールのお陰で「ゴール前の張りつき」現象は みられないけれど、じつのところ、守備側の事情は まったく変わってない。。

どっちにしても、

キーパーと 1対1の場面を 作らせてはならない!

これは 絶対的な守備ルールなのだ。

オフサイドの ある なし以前の問題。オフサイドなし(自由な戦い)でおこる必然が、オフサイドあり(規制)で見えづらくなってるだけで、本質は変わらない!

攻撃の立場からみると つまり、

「理想的なパス」とは

キーパーと 1対1 の場面を作るパス

理想的なパス ≒ キーパーと1対1の場面を作るパス

「理想的なパス」 ≒ 「キーパーと1対1の場面を作るパス」の画像

◇すぐに答えられる? 攻撃の「理想的なパス」ってなんだろう?◇

3.「理想的なパス」の狙い方3つ

ドリルおじさんが考える「理想的なパス」の正体は、

キーパーと 1対1 の場面を作るパス

この答えを聞いて「そんなの当たりまえじゃん!」と 感じただろうか?

けれども、このパスを 常に狙ってプレーしている選手は 本当に少ない!

チーム内に 1~2人しか いないのだ。パスを出すゲームメーカーと それを受けるフォワードくらいだろうか。

知識として いくら頭に入っていても、実際の試合で使えないスキルでは 意味がない。だから 声を大にして言う。

全選手が「キーパーと1対1の場面を作るパス」を 狙うべき

キーパーでも ディフェンスでも このパスは十分狙える。狙ってないパスは通らない!のだ。 君の そのパスは、ゴールのための「理想的なパス」なのか。

「キーパーと1対1の場面を作るパス」は いろいろな狙い方があるけれど、ドリルおじさんは シンプルに次の3つを取りあげたい。

この3つを意識するだけで 効果絶大なハズ。優先順に3つあげる。

【キーパーと1対1の場面を作るパス】

 トップ3

  1. 直接的なスルーパス (キーパーと1対1の状況)
  2. 「攻撃・守備人数」が 3対2、2対1の場面 (数的有利の状況)
  3. 間接的なスルーパス (守備陣の裏をとった状況)

1.直接的なスルーパス (キーパーと1対1の状況)

スルーパスとは「相手守備陣とキーパーの間のスペースに出すパス」のこと。

これは言い換えると「キーパーと1対1の場面を作るパス」、そう スルーパスとは、結局「キーパーと1対1の場面を作るパス」の一種なのだ。

スルーパスとは結局「キーパーと1対1の場面を作るパス」の一種の画像

だから当然、

スルーパスが通ると ゴールにつながりやすい

そして もちろん、

スルーパスを出せる選手の 評価は高い!

試合を決める 直接的なパスなのだから、当然なのだ。サッカー選手なら 誰でも知ってる「スルーパス」の威力。

スルーパスという言葉で わかりにくくなっているけれど、これまで 読みすすめてきたことを 併せて考えると、じつに シンプルなパスだと気づくだろう。

2.「攻撃・守備人数」が3対2、2対1の場面(数的有利の状況)

「1.直接的なスルーパス」は 理解しやすかったと思うけど、2つ目と3つ目は 最初 混乱するかもしれない。

それでも 一度アタマとカラダで理解してしまえば、小学生でも 十分に使いこなせるはずだよ。

「スルーパス」は 目立つプレーのため、意識している人もいるけれど、3対2などの数的有利な状況を ビックチャンスだと気づいていない人が多い。

じつは、

「スルーパス」に負けず劣らず チャンスが大きいのだ。そして、1試合中に 何度も その場面は おとずれている。

「スルーパス」に負けず劣らず、チャンスが大きいのだ。の画像

チームで繰り返し練習しているはずの「4対2」や「3対2」だけど、なぜ 本番では それをいかせないのだろうか?

ドリルおじさんは、昔から日本人の3対2(数的有利場面)などは 上手くないと思っているけれど、、

このコラムで取りあげた「キーパーと1対1の場面を作るパス」ルールで、シンプルに考えてみたら どうだろう?

極端にいえば「3対2」の状況なのだから、攻撃2人と守備2人が潰(つぶ)しあえば、必ず 攻撃が1人余る 計算。

じつに シンプルなハズなんだけど・・笑、結果はあまり良くない。次の2点を アタマとカラダで なんとしても 理解していこう。

  1. キーパーと1対1の場面を作るパス を狙う
  2. そのために パスの受け手以外の人は 犠牲になる!

これまで 何度も書いてきたとおり、ゴールに限りなく近い「理想的なパス」とは、「キーパーと1対1の場面を作るパス」なのだ。

1人多い状況では、そのほか すべての選手が犠牲になっても かまわないので、余った1人の味方に「キーパーと1対1の場面を作って」あげよう!

余った1人の攻撃選手に「キーパーと1対1の場面を作って」あげなければならない。の画像

このことに 全エネルギーを注ぐ。

この考え方で 普段の練習から 繰り返し取り組まないと、いつまでたっても 本番では 使いこなせない!

ドリルおじさんは、この数的有利な状況に強いのは やはり南米選手だと思う。

彼らは まったく同じ状況がないにも関わらず、いつも やっているかのように、当たりまえに 1対1を演出する。

ドリルおじさんがみる 彼らの特長は、ボールを持っているプレーヤーが ギリギリまで相手選手を自分に引きつけて(自分が犠牲になって)、

引きつけるだけ 引きつけてから、絶妙なタイミングで ノーマークの味方選手にボールを預ける!

その際、自分と相手選手は 衝突(しょうとつ)して倒れてしまうことを、計算に入れているかのように 絶妙なのだ。

「キーパーと1対1の場面を作るパス」を出せたら勝ち!の画像

3対2や 2対1などの 数的有利な状況では、

「キーパーと1対1の場面を作るパス」を出せたら 勝ち!

3.間接的なスルーパス(守備陣の裏をとった状況)

「3.間接的なスルーパス」とは「キーパーと 直接1対1になっていないけど、守備陣の裏をとったパス」のことを指す。

両サイドバックの裏をとるのが 主なケース。

じつは、この状況が すでに「3対2」などの数的有利になっていることが ほとんど。なぜなら、裏をとられた守備1人は 当然 置いていかれてるからだ。

裏をとられた守備1人は当然置いていかれているの画像

結果として、2つ目の「攻撃・守備人数」が 3対2、2対1の場面と同じ状況になる。

あとは そのほか すべての選手が犠牲になっても かまわないので、余った1人の味方に「キーパーと1対1の場面を作って」あげるだけ。

3対2や 2対1などの 数的有利な状況では、
「キーパーと1対1の場面を作るパス」を出せたら 勝ち!

以上、「理想的なパス」の狙い方を 3つあげた。

最後に この3つに取り組むうえでの注意点だけど、とくに「スルーパス」には 気をつけてほしい。

「スルーパス」は、その性質上 どうしても スペースに蹴り込む意識が強くなる。オフサイドスペースは、フィールドの半分近くあったりして とても広い。

だから、なんとなく足の速いフォワード目がけて「エイッ!」と 不正確に蹴ってしまいがちなのだ。

「〇〇、たのむ~! 追いついてくれー!」と 俊足くんにお願いしてるようでは、マグレ狙いと変わらない。

間違えないでほしい (#^.^#)

「スルーパス」は「パス」なのだ、

パスは つながらなければ 意味がない!

パスの受け手の足元に ピタリと合わせることを強く意識しよう。また、そのような正確性を ぜひ身につけてほしい。

だから、ドリルおじさんは「スポットで考えよう!」と提案しているのだ。「スペース」と「スポット」の違い も参考にしてほしい。

(おしまい)

スポンサーリンク