サッカーフェイントが格段に上手くなる話
いきなりだけど、写真の黒猫ちゃんは 一体なにを考えているだろうか?
ドリルおじさんには さっぱり黒猫ちゃんの気持ちがつかめない。
愛する子猫ちゃんの帰りを待ってるようにも見えるし、遠くをぼんやり眺めて何も考えていないようにも見える。「そもそも そのハートマークはなんだ?」と混乱してしまう。
だから、この黒猫ちゃんの次の行動も ドリルおじさんには予測がつかない。きっと予想外の行動をされて 面食らうことだろう。
フェイント ≒ 相手を惑(まど)わせるための動作、相手の意表をつく行動
サッカーでは少し狭い意味で使う人もいるけれど、ドリブルで相手を抜くことだけがフェイントなのではない。
「サッカーで相手の意表をつく すべてのプレー」のことを、『フェイントをかけるプレー』というのだ。
ドリルおじさんが考える サッカーフェイントを思いつくだけ書こう。
- 蹴ろうと思ったけど 蹴らない
- 触ろうとしたけど スルーした
- 抜くと見せかけて やっぱりパスにした
- シュートのフリで相手選手を十分引きつけてから ラストパスした
- キーパーにバックパスしようとしたけど止めた
- 左にハタこうとしたけど 右にドリブルした
- ヘディングでクリアするフリをして、胸トラップした
- チームが疲れてるので 反則を受けて痛いフリした
- マークをはずすため、いったん消えた、そして現れた
- 相手を抜きにいって 予想を上回る抜き技で抜いた
- パスを出すとき、頭上を越えるループパスに変更して出した
- スローインで いったん逆ダッシュして フリーになってからパスを受けた
- 後半替えられたくないので、ムリして走った (監督をフェイント)
- コーナーキックで手を上げて合図するけど、そもそも もらう気はない
- マジ走りでオーバーラップしている味方を オトリに使う
- 誰もがパスと思う場面で モーション途中からトーキックシュートにかえた
あげ出したらキリがなくなってきた。。みんなが想像した「フェイント」と比較して どうだっただろうか。
なかには「チームが疲れてるので 反則を受けて痛いフリをした」などの、あまり褒(ほ)められないフェイントも含まれているけれど・・笑、これらは サッカーフェイントの常識なのだ。
さて、リストアップした十数個のフェイントのなかで、赤文字になって目立つ項目があるだろう。「相手を抜きにいって 予想を上回る抜き技で抜いた」ね。
じつは これが世間一般にいわれている
サッカーフェイントが上手い にあたる
世間一般のソレは、数あるサッカーフェイントの ごく一部でしかない。
サッカーがシビれるほど上手い人というのは、上のリストのような ありとあらゆるフェイントを使って相手選手を惑わし続けるのだ。
このコラムでは「サッカーフェイント」の本質を理解していくので、具体的なドリブル突破について興味がある人は、下のコラムも参考にしてほしい。
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【目次】
- ドリブルフェイント前のフェイント
- バスケットボールのフェイントを学ぼう
- 相手の予測を裏切る上回る、だからサッカーは楽しい
1.ドリブルフェイント前のフェイント
先ほどの赤文字「相手を抜きにいって 予想を上回る抜き技で抜いた」、これ自体は とてもスゴイ!スキルだ。
相手に「今から抜きますよ」と宣言して 抜けるのは十分スゴイ。
けれども、サッカーは相手を抜いたところで 1点もくれないスポーツ。抜き技は 得点を取るための一手段でしかない。
だからドリルおじさんは思う。「今から抜きますよ」と、相手に伝える必要は まったくないと。
相手に それが伝わった時点で、もうその「フェイント」は下手なのだ。残念なことに、、抜き技に自信ある人ほど「これから抜きます」タイプが多い。
さっきの黒猫ちゃんを思い出そう。
次の行動が読めない・読ませないのがフェイントの最高峰。
常に 2つ以上の選択肢を相手に見せ続ける
すべての場面で コレを意識してほしい。
慣れてくると、どんな場面でも 3つくらいの選択肢を持てるようになる。その2つ3つの持ち札から、一番相手の予想していない手を打つのだ。
「相手を抜きにいって予想を上回る抜き技で抜いた」のケースでは「相手を抜きにいって…」ではなく「パスコースも用意し惑わせて…」より良いほうを選ぶ。
常に選択肢を2つ!
ボクサーは 右のストレートを一発打ちたいがために、左のジャブを10発打っている。右ストレートだけを打ち続けても 相手の防御が堅(かた)くなるだけ。
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2.バスケットボールのフェイントを学ぼう
ココまでの話で、ドリルおじさんは特別なことを言っていない。
これらのフェイントは、ほかのスポーツでも当たりまえに おこなわれているし、けっして先進的なスキルじゃない。
野球、ボクシング、ラグビー、テニス、バスケットボール、バドミントンなどの対戦型スポーツでは、フェイントのないスポーツは存在しないのだ。
つまり、
対戦型スポーツの大半が 相手にフェイントをかけることで成立している。
サッカーより 進んでいる競技「バスケットボール」を真似る
バスケットボールには、サッカーよりも 進んでいるスキルがある。
その1つが「フェイントの上手さ」だ。バスケを一言で表現するなら「だまし合い」。狭いコート内で、相手の裏をかくプレーをし続けなければならない。
- マーク外し フェイント
- パス・シュート フェイント
- 走る・止まる フェイント
- ノールックフェイント (見ないでプレーする)
- 掛け声 フェイント
これらは、どれをとっても サッカーのソレよりレベルが高い。
だから バスケをやっている子というのは、サッカーをさせると独特の動き方をするもの。要所要所で バスケでは当たりまえのフェイントをかけてるのだ。
このスキルは特別高度なものではない。何度も書くけれど、バスケットボールでは当たりまえなのだから。
よって、本来は 誰でも習得可能なスキルといえるだろう。そんな簡単で役に立つスキルなら、ぜひ習得してしまおう。
- 一年ほど バスケ部に入部してみる
- ユーチューブで バスケの試合を見続ける
1つ目は ちょっと大げさだけど、クラブチームと小・中学校の部活をカケモチできるなら 効果は絶大だろう。
実際のところ、2つ目が現実的な選択になるだろう。でも ドリルおじさんは これでも十分だと考えている。
プロバスケだと、小・中学生には ややリアリティーさに欠けるので、
高校生ぐらいのお兄さんがやっている試合を探そう。「全国高等学校バスケットボール」で動画検索すれば たくさん出でくるはず。
参考にするポイントは2つだけでいい
- ボールを持っている人が どんなフェイントをしかけているか
- ボールを持っていない人が どんなフェイントをしかけているか
バスケの動画を観れば わかるだろうけど、どんなに上手いドリブラーでも 無理やり 一人で抜いていくことはしないもの。
そして、イザというときに その切り札を切って、味方を上手く利用しながらドリブル突破するのだ。
きっと、サッカーに役立つフェイントを発見できるだろう。
3.相手の予測を裏切る、上回る。だからサッカーは楽しい!
バスケットボールの例からも わかるとおり、サッカーは カケヒキ(駆け引き)のスポーツに属している。
だから、フェイントを巧(たく)みに使って『相手の裏をかき続けること』を考えるのだ。それこそが サッカーの醍醐味(だいごみ)。
得点を決めるためのフェイントなら 味方さえ だましていい
フェイントというのは、本来は相手を惑わせるためのモノ。でも、じつは同時に味方も惑わせてしまうことが多い。
それがサインプレーなど あらかじめ決まったものでない限り、仕方のないことだと、ドリルおじさんは思う。
昔からスーパースターというのは、チームメイトの想像さえ超えたフェイントプレーを繰り出してきた。それが 勝ちにつながるフェイントなら みんな賞賛するのだ、
フェンタジスタ!とね。
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